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美祢市秋芳町江原（よわら）はカルスト地形、特別天然記念物/秋吉台の西側に位置するウバーレと呼ばれる小盆地の中の集落です。始まりは「関ヶ原」の落武者が初めて入植したと古文書があり、当時年貢をお米の収穫高に合わせ納めていたので、田んぼの無い江原は年貢の取り立てがなく、山の奥の川も無い狭い地域にも関わらず、一時期は80軒以上の家が立ち並び、浄瑠璃の一座も存在するほど、美祢地域でもっとも繁栄した集落の一つでした。水源の乏しいこの集落はしかし、水を巡っての争いがしばしば起こり、これを避けるための知恵として、約四百年前に水神社が建てられ、人々の憩いの場としても賑わいました。

今は住む人も減り、過疎も進んでいますが、その文化的価値と独特の景観は訪れる人に強い印象を与えています。

 

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